誇りに思う仕事!- ユングフラウヨッホに住む人々
氷のような空気を肌で感じ、
雪が足元で砕け散り、景色は息を呑むほどの美しさ!
Jungfraujoch/ユングフラウヨッホ(標高3466m)
ヨーロッパ最高地点の鉄道駅ユングフラウヨッホ駅(標高3454m)から
スイス政府観光局は2014年の初めに、
『2020年までには訪問者数100万人を超えるのが目標』と伝えていたが、
早々に2年後には目標達成!
だが、新型コロナウィルスの影響で
2020年は前年度との比較で△65,6%もダウン↷
※1'056’000名(2019年)➡362’800名(2020年)
昨年夏、スペシャルな格安オファーが提供され、
スイス人が多く訪れたが、結果はやはり目標には到底かなわなかった。
📌ユングフラウヨッホへの訪問者は
圧倒的にアジアからの観光客である。
日本からの某ツアーでも、毎回、ユングフラウヨッホを訪れる。
すでに予定がぎっしりと詰まっているツアーなので、
お天気が悪くても訪れる!
(ここだけでなく、他の地域でも言えることであるが、
今年も昨年から引き続き、海外からの人気の観光地の
ツーリズムやホテルは笑顔がなくなっている。)
さて、前置きが長くなったが、
ユングフラウヨッホには高高度研究ステーションがある。
直進すると、スフィンクス展望台へ。
右折すると、その研究ステーションへ。
もちろん、観光客はアクセス禁止!
≪研究内容≫
気象学
エネルギー収支支の監視
大気の監視-気候変動の記録
鉛直プロファイル
エアロゾル-雲の形成を理解する
放射能と宇宙線の監視
薬
生物学
雪氷学と永久凍土
📌そして、研究者たちのお世話をする運用管理者が
ユングフラウヨッホに住んでいる。
夫婦で住み、2交代制。
2週間連続して働き、2週間は低地で過ごす
パターンの繰り返しである。
今年1月末に17年間の勤務を終えた夫婦のインタビューは
印象的であった。
「何度も何度も思いますす。
私たちの仕事は素晴らしい!」
◆ここの眺めに慣れたことはありますか?
「あまり起こっていないと思うでしょう。
しかし、それは欺瞞的です。
氷河が変化し、天気が変化しています。
登山家が通り過ぎるのを見続けます。
それはただ美しいです。」
◆ここに日常のようなものはありますか?
「はい、もちろんです。
たとえば、気象記録は常に特定の時点で作成する必要があります。
しかし、朝は何を期待すべきかわかりません。
そして私たちは考え続けます:これが私たちの仕事です。
信じられないほど。」
◆ここの研究基地では時々孤独を感じますか?
「いいえ、そうではありません。
会社の必要性を感じたら、研究ステーションを離れるだけで、
たくさんの観光客が訪れるでしょう。
また、悪天候にも魅力があります。」
※映像では、アジア人の観光客が回転扉でじっと立ったまま。
そこで、「プッシュ、プッシュ」と言いながら入室方法を
教えていたのが映し出された💦
「嵐の中で雪を取り除くのが大好きです。
そして、自然の力を感じます。」
◆ユングフラウヨッホでの勤務時間中、何が一番恋しいですか?
「サイクリングが恋しいです。森の中を歩くことも。」
「私たちは新鮮な緑が一番恋しいです。また、湖での入浴も。」
最初の質問は何だか同感できる!
Moosfluh/モースフルーからアレッチ氷河を横目に見ながらの
ハイキング(往復20km)を8年ほど前に体験したが、
景色はほとんど同じでも退屈するどころか、
不思議なパワーを感じた!
それまで長くて数kmのハイキングしかしなかった私が
20kmもの長い距離を歩けたのは本当に奇跡であった!
※7月の風景
同行した自然愛好会のグループの誰もが
私が全行程をクリアするとは思ってみなかったようだ。
(ハイキング当初から引き返すための迂回路を私だけに伝えられた💦)
ふと、1月末に辞任されたご夫婦のことを思い浮かべる。
今、森の中を散歩して緑の中を楽しんでいるに違いない!
そして、ユングフラウヨッホでの生活を懐かしく思っているに
違いない!
自然を愛する者だからこそ、そして
ポジティブな考えの持ち主が
ユングフラウで過ごすことができるのであろう。
📌Jungfraujoch≪map≫
(High Altitude Research Stations Jungfraujoch & Gornergrat)
📷冒頭の写真:
Wengenalp/ヴェンゲンアルプ駅~Kleine Scheidegg/クライネ・シャイデック駅間(7月)



- 関連記事
-
-
ぐるっとスイス!- スイスの世界文化遺産
-
観光クイズみたいなスイスのパスポート!
-
マッターホルンの文字が記されたスイス紙幣!
-
誇りに思う仕事!- ユングフラウヨッホに住む人々
-